ろうじんせい‐ちほう ラウジン‥【老人性痴呆】
〘名〙 老年期になって脳が変性・萎縮するために、精神病のような
症状を呈する状態。判断・理解・記憶・
計算などの知的機能の低下や性格の変化がみられ、普通の日常生活や社会関係が保てなくなる。脳の
病変は
アルツハイマー病と同質。
老年性痴呆。老人性
痴呆症。
※くさびら譚(1968)〈加賀乙彦〉三「記銘力障碍の原因は老人性痴呆、つまり
耄碌か」
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ろうじんせいちほう【老人性痴呆 senile dementia】
65歳以上に発症する脳萎縮に基づく痴呆を主徴とする老年精神病をいい,医学的には老年痴呆という。65歳未満に発症する初老期痴呆の一つであるアルツハイマー病と病理学的には差がない。最近は,したがってアルツハイマー型老年痴呆senile dementia of the Alzheimer typeと呼ばれる。症状の中心は痴呆であるが,初発の症状としては,(1)記銘力障害(最近の出来事を覚えられない),(2)失見当識(時間や場所の見当がつかない)の二つに加え,(3)判断や計算などが極端に悪くなる。
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ろうじんせい‐ちほう〔ラウジンセイチハウ〕【老人性痴×呆】
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世界大百科事典内の老人性痴呆の言及
【老化】より
…しかし知的能力については,知的活動をどれだけ続けているかによって,個人差が大きい。脳の萎縮が進行し,変性を生じると起こるのが老年痴呆(ちほう)(老人性痴呆)である。このほか,脳血管障害による精神疾患をはじめ,老人の精神疾患の有病率は高い。…
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