耐酸性ペニシリン剤(読み)タイサンセイペニシリンザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「耐酸性ペニシリン剤」の解説

耐酸性ペニシリン剤

製品名
《ベンジルペニシリンベンザチン水和物製剤》
バイシリンG(MSD

 細菌の細胞壁を破壊して、細菌を死滅させる働きのあるペニシリン系抗生物資です。


 主としてペニシリン感受性の連鎖球菌、肺炎球菌梅毒トレポネーマによってひきおこされた感染症に効果があります。


 リンパ管・リンパ節炎、咽頭いんとう喉頭炎こうとうえん扁桃炎へんとうえん急性気管支炎肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、梅毒、中耳炎副鼻腔炎ふくびくうえん猩紅熱しょうこうねつの治療、リウマチ熱の発症予防に使用されます。


①過敏症状発疹ほっしん発熱・かゆみなどのアレルギー症状)、ショック、溶血性貧血、間質性腎炎、急性腎障害、偽膜性大腸炎をおこすことがあります。このような症状がおこったときは服用を止め、すぐ医師に相談してください。


②発熱、下痢吐き気、食欲不振などがおこることがあります。このような症状がおこったら、医師に相談してください。


顆粒で、1日2~4回、梅毒では1日3~4回服用します。服用するときは、十分な水(コップ1杯以上の水)といっしょに飲んでください。


②以前にペニシリン系の薬でショック症状や過敏症状をおこしたことのある人は、この薬は使用できません。


③あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの有無や、現在使用中の薬の有無を医師に報告してください。妊婦あるいは現在妊娠している可能性のある人は、病状を悪化させたり、胎児悪影響を及ぼすこともあるので、あらかじめその旨を医師に報告してください。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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