聖教序(読み)ショウギョウノジョ(その他表記)Shèng jiào xù

デジタル大辞泉 「聖教序」の意味・読み・例文・類語

しょうぎょうのじょ〔シヤウゲウのジヨ〕【聖教序】

太宗玄奘げんじょうの訳した仏典に付した序文などを、僧懐仁が王羲之おうぎし行書から文字を集めて石碑に彫ったもの。王羲之の行書を最も正しく伝えるものとして有名。

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精選版 日本国語大辞典 「聖教序」の意味・読み・例文・類語

しょうぎょうのじょシャウゲウ‥【聖教序】

  1. 中国、唐の太宗が、玄奘の訳した仏典に付した序文などの文章を、僧懐仁が二十数年がかりで王羲之の行書中から拾字してその文章にあてはめ、石碑に刻したもの。王羲之の行書を伝える最も正確なものといわれる。

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改訂新版 世界大百科事典 「聖教序」の意味・わかりやすい解説

聖教序 (しょうぎょうじょ)
Shèng jiào xù

中国で,新訳の仏教経論に対して,皇帝から賜った序をいう。その数は多いが,唐の貞観22年(648)玄奘三蔵が《瑜伽師地論》100巻を翻訳したのに対して,太宗から賜った序が最も古く名高い。永徽4年(653),その序文を褚遂良(ちよすいりよう)が書いて長安の慈恩寺大雁塔内に建てたのが《雁塔聖教序》である。また弘福寺の寺主円定らが勅許を得て,寺僧懐仁に命じて王羲之の書から集字させて刻したのが《集王聖教序》である。同じく太宗の序を刻したものに伝褚遂良書《同州聖教序》,王行満書《招提寺聖教序》がある。
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