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聖母奇跡物語 せいぼきせきものがたり

世界大百科事典 第2版の解説

せいぼきせきものがたり【聖母奇跡物語】

神や諸聖人の介入により,自然界の因果関係を超えた不思議な経緯によって罪の人が悪魔の手から救われるというキリスト教教化的物語を奇跡物語という。この種の作品には,特に聖母マリアにまつわるものが多く,聖母奇跡物語として一つのジャンルを形成する。奇跡物語は伝記・教化・驚異を主要な要素としており,一般にキリスト教聖人伝の一部門として発生したもので,4世紀末,ヒエロニムスの《パウロ伝》に始まるとされる。初期の史伝的性格に次第に架空の驚異が加わり,6世紀には,トゥールグレゴリウスの《奇跡集》が現れる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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