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聖痕 せいこんstigmatisation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

聖痕
せいこん
stigmatisation

キリスト受難の傷痕が信徒の体の種々の部位に現れること。外部には現れず,内的な苦痛の場合もある。一般には,十字架刑を受けたキリストの傷と同様の傷痕,出血などが,四肢,頭部,肩などに出現し,これらは医学的治療によってはなおすことができないが,多くは周期的に出現,消滅する。ほかに種々の心身現象 (麻痺,盲目,テレパシー,廃食,脱魂など) を伴うことが多い。 13世紀以後,キリストの受難に対する信心が盛んとなるに従って報告され,今日まで約 330例があり,うち 60人は列福列聖された。

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世界大百科事典 第2版の解説

せいこん【聖痕 stigma】

ギリシア語スティグマに由来し,もとは牛や奴隷に焼きつけられた刻印をさすが,とくにカトリックにおいて認められている超自然的現象をいう。すなわち両手,両足および脇腹,額に,磔刑(たつけい)のキリストが受けたものと同じ傷が外的原因を伴うことなく現れること。使徒パウロは1度だけ,自分の体に帯びている主キリストのスティグマについて語った(《ガラテヤ人への手紙》6:17)。中世以降,キリストの十字架受難への信心がたかまるにつれて,祈りや神秘的観想の間に聖痕を受けた聖人についての記録が数多く伝えられている。

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世界大百科事典内の聖痕の言及

【めしべ(雌蕊)】より

…裸子植物の大胞子葉と異なり,被子植物の心皮はその縁が互いに閉じ合わさって袋状となり,中に種子となる胚珠を包み込んでいて,この部分を子房ovaryという。原始的なめしべでは心皮の縁が閉じ合わさったところが柱頭stigmaとなるが,多くの場合子房の上に花柱styleと呼ぶ棒状の部分があり,柱頭はその先端がねばついたり毛がはえていて,花粉を受け止めやすくなっている部分である。トウモロコシの子房は苞の中に包まれているが,ひげ状の花柱と柱頭が長くなり,苞の外に出ていて受粉を可能にしている。…

※「聖痕」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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