聞出す(読み)キキダス

デジタル大辞泉 「聞出す」の意味・読み・例文・類語

きき‐だ・す【聞(き)出す】

[動サ五(四)]
自分の知りたいことなどを、聞いてさぐり出す。「相手本心を―・す」
聞くことを始める。聞き始める。「四月から英会話講座を―・す」
においをかいで知る。
めしのこげるを―・し」〈浮・織留・三〉
[類語]打診聞き込む腹を探る

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精選版 日本国語大辞典 「聞出す」の意味・読み・例文・類語

きき‐だ・す【聞出】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 聞いて秘密などをさぐり出す。
    1. [初出の実例]「シャメン アラウ トモ qiqi(キキ) dasananda(ダサナンダ) ニ ヨッテ」(出典:天草本平家(1592)一)
    2. 「いづくへか後は沙汰なき甥坊主〈里圃〉 やっと聞出す京の道づれ〈馬莧〉」(出典:俳諧・続猿蓑(1698)上)
  3. 聞くことをはじめる。聞きはじめる。
  4. においをかいでそれと知る。
    1. [初出の実例]「是聞分くる鼻にて食(めし)のこげるを聞出し」(出典:浮世草子西鶴織留(1694)三)

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