きき

精選版 日本国語大辞典 「きき」の意味・読み・例文・類語

きき

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる ) 動物などの、高く鋭い鳴き声を表わす語。
    1. [初出の実例]「細声を出だしてききと鳴きけり〈略〉ともして見れば古狸なりけり」(出典:古今著聞集(1254)一七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「きき」の読み・字形・画数・意味

】きき

光りかがやくさま。唐・谷〔黄鶯〕詩 春雲として日たり 宮樹深く水をてて飛ぶ (こんこん・くんくん) あか。あかいさま。〔神仙伝玉子〕之れを(ふ)くに水上直(ただ)ちに赤光り、としてつこと一、二。此の水を以て百を治す。

字通」の項目を見る


】きき

鬼神のさけぶ声。〔左伝、襄三十年〕宋の大ぶもの或(あ)りて曰く、出出と。鳥、亳(はくしゃ)に鳴くも、と曰ふが如し。甲午、宋に大災あり。宋の伯卒(しゆつ)す。

字通「」の項目を見る


忌】きき

いみはばかること。禁忌。〔後漢書、郭鎮伝〕趙興も亦た忌を(うれ)へず。官舍に入るに、輒(すなは)ち(あらた)めて宇を繕修し、移し、故(ことさら)に妖禁を犯す。

字通「」の項目を見る


匱】きき

食物に乏しい。〔晋書、張軌伝〕太常摯、軌に書を(おく)り、京師の匱なるをぐ。軌ち參軍杜勳をはし、馬五百匹、毯布(たんぷ)三匹を獻ぜしむ。

字通「」の項目を見る


】きき

みかけがよく似ている。〔列子、力命〕としては、るに(に)たるなり。初めよりるに非ざるなり。

字通「」の項目を見る


】きき

美しいさま。晋・陸機〔文の賦〕として以て目にれ、として耳に盈つ。

字通「」の項目を見る


起】きき

ひざまずき、また起つ。坐起。〔史記、孫子伝〕復(ま)た之れに鼓す。人、左右し、皆規に中(あた)り、敢て聲を出すもの無し。

字通「」の項目を見る


】きき

馬がたくましくすすむ。〔詩、小雅、采〕彼の四牡に駕すれば 四牡たり 君子の依る 小人の腓(かく)()るる

字通「」の項目を見る


】きき

雷の音。〔詩、風、終風(えいえい)として其れ陰(くも)り として其れ

字通「」の項目を見る


【忌】きき

忌避すべきこと。先王の名。漢・賈誼〔過秦論、下〕此の時に當りてや、世に深慮知の士無きに非ざるなり。然れども敢て忠を盡しを拂はざる以のは、秦の俗に忌の禁多ければなり。

字通「忌」の項目を見る


】きき

おそれつつしむさま。〔書、大禹〕祗(つつし)みて載(はじ)めて瞽(こそう)を見るに、として齋慄す。瞽も亦た允(ゐんじゃく)たり。

字通「」の項目を見る


】きき

多い。多くの人がゆききするさま。〔詩、風、七月〕春日遲遲として (よもぎ)をることたり

字通「」の項目を見る


羈】きき

馬のきずな。手綱をひきしめる。〔楚辞、離騒〕余(われ)好く脩(しうくわ)して以て羈すと雖も 謇(けん)として(あした)に(いさ)めて夕に替(す)てらる

字通「」の項目を見る


】きき

丈高く美しい。〔詩、衛風、碩人〕碩人其れたり〔箋〕言ふこころは、姜の儀表、長麗俊好にして、然たるなり。

字通「」の項目を見る


】きき

喜び笑うさま。唐・韓〔崔評事墓銘〕の言はたり。夕の言は怡怡(いい)たり。

字通「」の項目を見る


覬】きき

うかがいねらう。〔後漢書、袁紹伝上〕豈に敢て重禮を覬し、以て弓(とうきゆう)矢(ろし)(赤塗りの弓と黒塗りの矢、諸侯に賜う)の命を希(ねが)はんや。

字通「」の項目を見る


旗】きき

はた。〔左伝、桓二年〕三辰日月星)の旗は、其のを昭らかにするなり。

字通「」の項目を見る


】きき

字通「」の項目を見る


】きき

猪の走るかたち

字通「」の項目を見る


】きき

たのしむさま。

字通「」の項目を見る


】きき

目を見張る。

字通「」の項目を見る


】きき

仰ぎ見る。

字通「」の項目を見る


跂】きき

かたあし。

字通「」の項目を見る


危】きき

危うい。

字通「」の項目を見る


毀】きき

そしる。

字通「」の項目を見る


崎】きき

険しい。

字通「」の項目を見る


崎】きき

険しい。

字通「」の項目を見る


【崎】きき

字通「崎」の項目を見る


綺】きき

あや。

字通「」の項目を見る


】きき

羽音。

字通「」の項目を見る


】きき

ああ。

字通「」の項目を見る


【跂】きき

あしなえ。

字通「跂」の項目を見る


【飢】きき

うえる。

字通「飢」の項目を見る


【饋】きき

お供え

字通「饋」の項目を見る


【奇】きき

奇異。

字通「奇」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

デジタル大辞泉プラス 「きき」の解説

キキ〔モンチッチ〕

《Kiki》人形メーカーのセキグチが製造・販売する猿に似た人形「モンチッチ」のフランス名。1974年発売の同製品は、西ヨーロッパを中心とする海外でも販売され広く愛好された。フランスでは特に人気が高く、1981年には「キキの歌(シャンソン・ドゥ・キキ)」という楽曲も発売された。

キキ〔サンリオ〕

サンリオのキャラクターシリーズ「リトルツインスターズ」のメインキャラクター。背中に大きな星を背負った男の子。ララの双子の弟。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

367日誕生日大事典 「きき」の解説

キキ

生年月日:12月24日
サンリオのキャラクター

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のききの言及

【バークリー】より

…アメリカのミュージカル(舞台および映画)の振付師,映画監督。1930年,ブロードウェーからハリウッドへ招かれ,メリー・ピックフォードの唯一のミュージカル《キキ》(1931)などの振付を担当。ワーナー・ブラザースのレビュー映画《四十二番街》(1933),《ゴールド・ディガース》シリーズ(1934‐36)などで舞台の制約を超えて空間を映画的に拡大し,モノレールやクレーンにのせたカメラを自由自在に駆使し,とくに真上(トップ)から大俯瞰でとらえたショットは〈バークリー・トップ・ショット〉とよばれ,コーラスガールの群舞のシーンをまるで幾何学模様のように,あるいは万華鏡のように撮って,華麗でリズミカルな場面に構成した独創的で大胆なカメラワークは,ミュージカル映画史上もっとも視覚的な効果を生み出した画期的な映画技法とみなされる。…

※「きき」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android