背負投(読み)しょいなげ

精選版 日本国語大辞典 「背負投」の意味・読み・例文・類語

しょい‐なげしょひ‥【背負投】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 柔道相撲などのわざの一つ相手の手をとり、そのからだを自分の背に引き乗せて投げるもの。せおいなげ。
    1. [初出の実例]「門口でしょいなげをするさる廻し」(出典:雑俳・柳多留‐一八(1783))
  3. いよいよというところで相手の見込みをはずして、ひどい目にあわせること。せおいなげ。うっちゃり。
    1. [初出の実例]「なにしろ国有を当込んで株を買ったもんだから、爰で背負投(ショヒナ)げにされたら立つ瀬が無い」(出典社会百面相(1902)〈内田魯庵鉄道国有)

せおい‐なげせおひ‥【背負投】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 柔道の投げ技の一つ。相手の前をくずしながら相手の体を自分の背中に乗せ、肩ごしに投げ落とす技。しょいなげ。
    1. [初出の実例]「優勝でも背負投げで、神田を破った」(出典:天覧試合陪観記(1934)〈菊池寛〉)
  3. 相手を信用させておいて、いよいよという時になって裏切ること。しょいなげ。
    1. [初出の実例]「渡瀬に残された唯一つのことは、どたん場で背負投げを喰はない用心だけだ」(出典:星座(1922)〈有島武郎〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android