現代外国人名録2016 「胡佳」の解説
胡 佳
コ・カ
Hu Jia
- 職業・肩書
- 人権活動家
- 国籍
- 中国
- 生年月日
- 1973年7月25日
- 出生地
- 北京
- 学歴
- 北京経済学院(現・首都経済貿易大学)情報学部〔1996年〕卒
- 受賞
- サハロフ賞(第21回)〔2008年〕
- 経歴
- 学生時代にエイズウイルス感染者の支援活動に参加したことをきっかけに人権擁護や民主化運動に取り組む。2004年エイズ孤児支援などのボランティア団体・北京愛源匯教育研究センターを設立。その後、政府から弾圧を受けている人権活動家の支援活動にも加わり、中国当局から何度も軟禁、拘束されたが、中国各地の活動家と連携し、中国当局の弾圧をインターネットで世界に配信する役割を担う。2006年2月当局に拘束されて41日監禁され、その後も軟禁状態が続いた。妻の曽金燕も自身のブログで夫の活動を支え、2007年米誌「タイム」“世界で最も影響力のある100人”に選ばれた。同年12月外国メディアの取材を受けたことなどを理由に国家政権転覆扇動容疑で逮捕され、2008年4月北京市中級人民法院により懲役3年6ケ月、政治権利剥奪1年の実刑判決を受け、天津の刑務所に収監される。同年8月には妻子も一時ホテルに軟禁された。2011年6月刑期を終え出所。しかし、事実上の自宅軟禁が始まる。2012年1月北京市内の派出所に呼ばれ尋問を受け、家宅捜索も受けた。2008年ノーベル平和賞候補として名前が挙げられ、同年欧州議会より“思想の自由のためのサハロフ賞”を受賞。肝炎が悪化し肝硬変が進行、健康状態が憂慮されている。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報