出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…【田隅 本生】
[ヒトの胸郭]
12個の胸椎が後正中部の支柱をなし,これと関節をつくって側方から前方へ伸びだす12対の肋骨と,前正中部でそれをまとめる1個の胸骨で組み立てられている。胸郭は胸壁の支柱をなして,重要な胸部内臓を保護するとともに,呼吸運動にさいしてその内腔すなわち胸腔の容積を増減させて,肺への空気の出入りを可能にする。この胸郭容積の増減は肋骨のあいだに斜めの2方向に張る内外肋間筋の作用で行われる。…
…しかし脊索,脊椎動物では腹側腸間膜はその後大部分がなくなってしまうので,左右の両房は腹側でたがいに交通して腸は背側腸間膜で体腔中につりさげられた形となる。 最後に脊椎動物の体腔は,腸およびそれから分化した内臓諸器官を包容する腹腔のほかに,心臓を包む心囊腔(囲心腔ともいう)をつくり,さらに陸生動物では,胸郭の発達で肺を包む胸腔をつくる。胸腔は,哺乳類以外ではまだ一般の体腔と連絡しているが,哺乳類では横隔膜の発達によって他から完全に遮断されてしまう。…
…肺の周囲は,肋骨とそれをつなぐ筋肉群(肋間筋,大胸筋など)からできている胸郭によって囲まれ,底部は横隔膜によって腹腔と境されている。この胸郭と横隔膜によってつくられた腔を胸腔という。胸郭は,肋骨のためにがんじょうにできており,肺と心臓という二つの重要臓器を守るために好都合になっている。…
※「胸腔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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