胸先(読み)ムナサキ

精選版 日本国語大辞典 「胸先」の意味・読み・例文・類語

むな‐さか【胸先】

  1. 〘 名詞 〙 胸の高くなっている部分。また、胸のあたり。むなさき。
    1. [初出の実例]「猴(さる)は脊(そびら)より胸(ムナ)さかをいたくつらぬかれて死たるが」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)前)

むな‐さき【胸先】

  1. 〘 名詞 〙 みぞおちのあたり。胸のあたり。むなもと。むねさき。〔塵芥(1510‐50頃)〕
    1. [初出の実例]「その鳥目を、くろがねかと思ふて、のふだれば、からかねで、むなさきにつかへてあるほどに」(出典:天理本狂言・磁石(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android