脇掛(読み)ワキガケ

デジタル大辞泉 「脇掛」の意味・読み・例文・類語

わき‐がけ【脇掛(け)】

浄土真宗で、仏壇本尊左右に下げる如来名号みょうごうまたは絵像の掛け軸。

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精選版 日本国語大辞典 「脇掛」の意味・読み・例文・類語

わい‐が・ける【脇掛】

〘他カ下一〙 (「わきがける」の変化した語。一説に、「輪に掛ける」の変化した語とも) 風呂敷包みなどを、一方の肩から他方の脇の下にかけて斜めに背負う。また、結び目を前にして首にかけるようにして背負う。
※虎明本狂言・長光(室町末‐近世初)「下におびをわいがけ、いろいろの物、くくり付て、にげ入」

わい‐がけ【脇掛】

〘名〙 風呂敷包みなどを一方の肩から他方の脇の下にかけて斜めに背負うこと。
※天理本狂言・丼礑(室町末‐近世初)「ささへを取出し、くびに、わいがけに、かけて行」

わき‐がけ【脇掛】

〘名〙 真宗で、仏壇の本尊の両脇に下げる如来の名号などの掛軸
※雑俳・奉納五千句(1716‐36)「脇掛に思ひ替られ彌陀に角」

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