脛骨神経(読み)ケイコツシンケイ

デジタル大辞泉 「脛骨神経」の意味・読み・例文・類語

けいこつ‐しんけい【×脛骨神経】

座骨神経の枝で、腓骨ひこつ神経とともに下腿かたい以下運動知覚をつかさどる神経。

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精選版 日本国語大辞典 「脛骨神経」の意味・読み・例文・類語

けいこつ‐しんけい【脛骨神経】

  1. 〘 名詞 〙 坐骨神経一部脛骨を囲む脛骨筋などに分布し、腓骨神経と相互に働いて下肢の運動をつかさどる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脛骨神経」の意味・わかりやすい解説

脛骨神経
けいこつしんけい
tibial nerve

膝窩上方で坐骨神経から分れ,膝窩動・静脈の後側に沿って下り,くるぶし後方で足底神経に分れる。下腿後側の筋肉や足底の筋肉群の一部を支配する。脛骨神経は深部を走っているため,外傷の際に損傷を受けることは比較的少いが,膝窩部傷害を受けて坐骨神経麻痺の症状が現れることがある。これを脛骨神経麻痺という。支配下の筋肉が麻痺して,足関節や足指の底側への屈曲が不可能になり,鉤足の状態となる。

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