脱衣(読み)ダツイ

精選版 日本国語大辞典 「脱衣」の意味・読み・例文・類語

だつ‐え【脱衣】

  1. ( 「え」は「衣」の呉音 )
  2. [ 1 ]
    1. だつい(脱衣)
    2. 江戸時代、僧尼に科した刑で、僧衣を脱がせて僧籍を除くもの。
      1. [初出の実例]「破戒一通之者は、脱衣追放、又は遠島被仰付候而も」(出典:徳川禁令考‐後集・第三・巻二三(1717‐36))
  3. [ 2 ]だつえば(奪衣婆)
    1. [初出の実例]「蓮花の大屋店賃を債(はた)れば、脱衣(ダツエ)の老婆勧化をせつく」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)

だつ‐い【脱衣】

  1. 〘 名詞 〙 衣服を脱ぐこと。だつえ。
    1. [初出の実例]「この脱衣のあひだに、少女が逃げはしないかといふ懸念がはたらき」(出典:潮騒(1954)〈三島由紀夫〉八)
    2. [その他の文献]〔国語‐斉語・桓公〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「脱衣」の読み・字形・画数・意味

【脱衣】だつい

衣をぬぐ。

字通「脱」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android