デジタル大辞泉
「腕香」の意味・読み・例文・類語
うで‐ごう〔‐ガウ〕【腕香】
1 僧や修験者が、腕の上で香をたいて熱さに耐える荒行。
「―ヲ焚ク」〈日葡〉
2 近世、腕に刃物を刺すなどして荒行のまねをし、米・銭をこう物乞いや膏薬売り。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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うで‐ごう‥ガウ【腕香】
- 〘 名詞 〙
- ① 僧侶、修験者などの荒行(あらぎょう)の一つ。腕の上で香をたき、その熱さに耐える修行。
- [初出の実例]「今夜后板於二法堂一焼二腕香一」(出典:蔭凉軒日録‐延徳元年(1489)一一月一九日)
- ② 近世のもの貰いの一種。腕に刃物をたてたり、苦行のまねをして米、銭を乞うたり、また、膏薬の類を売ったりした。
- [初出の実例]「莓(こけ)のむすまでぬかぬわきざし うて香や富士の煙の立次第〈西鶴〉」(出典:俳諧・大坂独吟集(1675)上)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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