腹稿(読み)フッコウ

デジタル大辞泉 「腹稿」の意味・読み・例文・類語

ふっ‐こう〔フクカウ〕【腹稿】

《「唐書」王勃伝から》文章を書くとき、まず心の中で文案を練り上げること。また、その案。

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精選版 日本国語大辞典 「腹稿」の意味・読み・例文・類語

ふっ‐こうフクカウ【腹稿】

  1. 〘 名詞 〙 詩文などを作るとき、まず心の中で考えておくこと。計画などを心の内にねること。また、その内容腹案
    1. [初出の実例]「いか成腹藁九回の傑客、謀略遁甲の良士といへども」(出典:随筆・独寝(1724頃)下)
    2. [その他の文献]〔宋史‐徐積伝〕

ふく‐こう‥カウ【腹稿】

  1. 〘 名詞 〙ふっこう(腹稿)

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普及版 字通 「腹稿」の読み・字形・画数・意味

【腹稿】ふくこう(かう)

腹の中で稿を考える。〔唐書、文芸上、王勃伝〕勃、を屬(つく)るに、初め思せず。先づ(す)ること數升、則ち飮し、被を引きて面をひて臥し、寤(さ)むるにんで筆を(と)りてし、一字をも易(か)へず。時人勃を謂ひて腹稿と爲す。尤も書をはすことを喜(この)む。

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