腹蔵・覆蔵(読み)ふくぞう

精選版 日本国語大辞典 「腹蔵・覆蔵」の意味・読み・例文・類語

ふく‐ぞう ‥ザウ【腹蔵・覆蔵】

〘名〙
胎内腹部
※東大寺続要録(1281‐1300頃)供養篇本「奉納舎利二粒於大仏御腹蔵
② (━する) 心の内にひめ隠すこと。心に思っていることをつつみ隠して外に現わさないこと。
正法眼蔵(1231‐53)仏性「脱体の行履、その正当覆蔵のとき、自己にも覆蔵し、佗人にも覆蔵す」
③ 隠された財宝の蔵。
茶話(1915‐30)〈薄田泣菫法隆寺の覆蔵「法隆寺の金堂片隅漆喰で固めた覆蔵(フクゾウ)がある」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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