臍緒(読み)ほぞのお

精選版 日本国語大辞典 「臍緒」の意味・読み・例文・類語

ほぞ‐の‐お‥を【臍緒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「ほそのお」 )
  2. 胎児胎盤とをつなぐ細長い帯状の器官臍帯(さいたい)へそのお。
    1. [初出の実例]「時に、竹刀(あをひゑ)を以て其の児(みこ)の臍(ホソノヲ)を截(き)る」(出典日本書紀(720)神代下(兼方本訓))
  3. 新生児の臍の緒を竹刀で切る儀式。また、その役目の人。
    1. [初出の実例]「御ほそのをは殿のうへ。御乳(ち)つけは橘の三位」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘五年九月一一日)

へそ‐の‐お‥を【臍緒】

  1. 〘 名詞 〙 胎児の臍と胎盤とをつなぐ細長い帯状の器官。臍帯(さいたい・せいたい)
    1. [初出の実例]「白かるもみえて赤かるしたはらに いづれ手染のいとのへそのを」(出典:俳諧・誹諧之連歌(飛梅千句)(1540)唐何第六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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