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自然神 しぜんしんnature gods

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

自然神
しぜんしん
nature gods

太陽や月などの天体や,暴風雨,風,雨,雷などの自然現象をそのまま擬人化した。 19世紀後半に活躍した比較神話学者たちは,すべての神が起源においては,太陽神と暴風雨神に代表される自然神であると考えた。しかし,たとえばギリシア神話の太陽神ヘリオス,月女神セレネ,曙女神エオスや,インドの太陽神スーリヤのような単純な自然神に近い神格は,実はその数も比較的に少く,神話のなかで果す役割もおおむね副次的である。インドの雷神インドラや,風神バーユ,日本神話の太陽女神アマテラスオオミカミのように,自然現象との結びつきが明瞭であっても,宗教的神話的に重要性をもつ神は,単に自然神として解釈したのでは尽せぬ複雑な性格と機能をもつのが普通である。また通常太陽神といわれるインドのミトラ,イランのミスラは,起源的にはむしろ契約の擬人化された存在であったと考えられるなど,自然現象との結びつきのほうが,むしろその神の本性に2次的に付加されたものである場合も少くないことが今日では認められている。

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デジタル大辞泉の解説

しぜん‐しん【自然神】

自然現象や事物を特別な力を備えた存在として崇拝し神格化したもの。→自然崇拝

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大辞林 第三版の解説

しぜんしん【自然神】

自然界の動きの背後に超越的な人格存在を感じ取り、それらを天の神・地の神・水の神・嵐の神といった形で神格化したもの。 → 自然崇拝すうはい

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世界大百科事典内の自然神の言及

【神】より

…哲学者はそれを万物の存在根拠であり絶対者であると考え,神学者は超越的な救済神であるとみなした。また神話学者はそれを自然神とか擬人神といった枠組で分類し,宗教人類学者は死霊や精霊や祖霊,あるいはマナのような呪力と神々との相互連関の問題をとりあげた。そのほか一神教と多神教の両極をたてて,その中間領域にさまざまな神観念の変化型を指摘する宗教学者もいれば,神観念の発達にも進化と退化があったとする社会学者もいた。…

※「自然神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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