自由憲章(イギリス史)(読み)じゆうけんしょう(英語表記)Charter of Liberties

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

自由憲章(イギリス史)
じゆうけんしょう
Charter of Liberties

1100年にイギリス王ヘンリー1世が戴冠(たいかん)式の宣誓の時に発布した特権認可状。ヘンリー1世は、王位の確立を図り、貴族と教会との支持を取り付けるため、先王ウィリアム2世時代の専制を改め、教会の特権を尊重し、また貴族らの相続権や封建的特権を尊重すること、さらにそれを貴族らの臣下にも及ぼして封建社会の慣行を確定し、悪評高いノルマン人殺人罰金を廃して、エドワード懺悔(ざんげ)王時代の法を遵守して平和を維持することなどを全国に宣言した。この憲章を尊重する伝統は、スティーブン、ヘンリー2世に受け継がれ、マグナ・カルタにもつながってゆく。イギリス中世憲制史上重要な憲章である。

[富沢霊岸]

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