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自由水 ジユウスイ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

自由水
じゆうすい
free water

化学的にいって種々な程度はあるが、結合している状態にある水を結合水というのに対し、それ以外の通常の状態の水を自由水という。たとえば沸石中に含まれる沸石水や、シリカ、アルミナなどの含水酸化物に含まれる水など、結晶構造の層の間のすきまに入り込んだだけで、結晶水ではないようなものがそうである。また水溶液中やゲル中で、溶質となんらかの相互作用のあるものが結合水であるのに対し、なにも相互作用のない通常の水が自由水である。これは広く、生体や土壌中の水でもそうであって、それらの構造の中に引き付けられている水を結合水というのに対し、引き付けられていない、自由に移動できるものを自由水といっている。生体では一般に、自由水が多いと、生理的変化は活発になる。[中原勝儼]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の自由水の言及

【結合水】より

…結晶,水溶液,ゲル,生体組織,土壌などの水を含む系において,その成分になんらかの結合をした水を結合水とよぶ。結合水に対し,通常の水を自由水free waterとよぶことがある。結合水と自由水との定性的な違いは,なんらかの結合という束縛の影響で,結合水のほうが自由水より凍りにくいとか,蒸発しにくい,あるいは乾燥しにくいといった点にある。…

※「自由水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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