自立軍(読み)じりつぐん(その他表記)Zi-li-jun; Tzü-li-chün

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自立軍」の意味・わかりやすい解説

自立軍
じりつぐん
Zi-li-jun; Tzü-li-chün

光緒 26 (1900) 年,中国において,唐才常ら変法派左派 (→変法自彊運動 ) が揚子江流域に組織した反乱軍。哥老会や革命派知識人とも提携し,義和団事変に乗じて同年8月挙兵し,光緒帝を救出して東南の数省に改革派政権を樹立しようとした。しかし,その綱領には満州人王朝に反対する条項も,皇帝への忠誠を強調する条項も含まれていて矛盾も多く,康有為からの軍資金が到着しないうちに発覚して,唐才常らは逮捕,処刑され,計画は失敗した。以後,揚子江流域における知識人や会党の革命化が急速に進んだ。

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世界大百科事典(旧版)内の自立軍の言及

【唐才常】より

…1898年(光緒24)には湖南時務学堂の創設に参加。戊戌(ぼじゆつ)変法が失敗すると日本に亡命し,康有為および孫文ら革命派とも交わったが,1900年,中国の自立権と新しい自立国を標榜する自立軍を組織し,漢口で挙兵をおこなう準備をしていたが,事前に両江総督張之洞に察知され,逮捕処刑された。その詩文は《唐才常集》(1982)に収められている。…

※「自立軍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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