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哥老会 かろうかいGe-lao-hui

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

哥老会
かろうかい
Ge-lao-hui

中国旧社会で農民の互助自衛組織として発展した秘密結社の一つ。近世ではホンパン (紅 ) といい,チンパン (青 帮) に対した。起源は清代乾隆年間といわれるが不明。強固な団結と厳格な規律を有し,清末には反満の色彩を濃くして同盟会とも結びつき,辛亥革命に貢献した。

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百科事典マイペディアの解説

哥老会【かろうかい】

中国,清末〜民国の秘密結社。民国以来天地会と合流して,紅幇(ホンパン),洪門会とも。成立は乾隆(けんりゅう)年間といわれるが明らかでなく,おもに農村を基盤として流民,無産者群を構成員とし,一部読書人,地主,豪紳などを指導者とした,反清復明の反社会的活動を行った。
→関連項目賀竜

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世界大百科事典 第2版の解説

かろうかい【哥老会 Gē lǎo huì】

中国近代の反体制秘密結社。哥弟会などともいう。その起源はアヘン戦争以前にさかのぼるようだが,太平天国(1851‐64)滅亡後の湘軍解散にともない,長江(揚子江)流域一帯に広く勢力を分布するにいたった。もともと〈反清復明〉の伝統をもつ下層民衆の相互扶助的組織だったが,列強侵略がいやます時代にあって,排外暴動の組織者として著名である。1891年(光緒17)の長江流域での一連の暴動はその最大のものだが,のち辛亥革命のさいにも重要な役割をはたした。

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大辞林 第三版の解説

かろうかい【哥老会】

中国、清末に起こった秘密結社。天地会の影響のもと、四川から湖南・湖北に広がった。反清復明を唱え、辛亥しんがい革命に参加。哥弟会。 → 会党教案

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

哥老会
かろうかい

中国の秘密結社の一つ。宗教的な教門の白蓮(びゃくれん)教や、相互扶助的な性格をもつ会党の天地会などの影響を受けながら、四川(しせん)省に成立。天地会を中心とした太平天国の滅亡(1864)後に、おもにその討伐にあたった清(しん)朝の軍隊(湘軍(しょうぐん)、淮軍(わいぐん))のなかに勢力を伸ばした。身元確かな者を選んで結盟し、擬制的な家族的結合をとり、各省に山堂を設けて勢力を扶植した。湖南・湖北両省を中心に、広く揚子江(ようすこう)流域に分布し、反清復明(はんしんふくみん)を主目標に活動した。孫文(そんぶん/スンウェン)ら革命派がこれと結び、清末の革命運動で主戦的役割を果たし、辛亥(しんがい)革命に貢献したが、中華民国成立後は反革命的な性格を強めるに至った。[野澤 豊]

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世界大百科事典内の哥老会の言及

【秘密結社】より

…白蓮教の支派末流は,ごく近年まで根強く活動し,1900年の義和団運動のほか,在理教,黄天道など種々の名で華北一帯の民衆の間に信仰されていたが,その一つである一貫道は,現在も台湾で活発に布教している。 これらとは別に,清代には異民族支配に反抗して漢族の明王室を再興しようとする政治的秘密結社が早くから華南の地に興り,天地会,哥老会,三合会などと称され,辛亥(しんがい)革命(1911)の前後になると,孫文らの革命勢力とも呼応して軍事的な貢献があった。なお,近代中国の秘密結社は,国民党と青幇(チンパン),共産党と紅槍会などの結びつきにみられるように,政治動向の帰趨を左右するほどの大きな勢力を維持していたことに注意しなければならない。…

※「哥老会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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