自閉スペクトラム症(読み)ジヘイスペクトラムショウ

デジタル大辞泉 「自閉スペクトラム症」の意味・読み・例文・類語

じへいスペクトラム‐しょう〔‐シヤウ〕【自閉スペクトラム症】

人との相互的な意思疎通や状況に応じた適切な行動がとりにくい、特定物事へのこだわりが強く柔軟な対応ができない、といった自閉症特性を示す発達障害総称自閉症アスペルガー症候群・特定不能の広汎性発達障害を、境界のあいまいな連続した一つの障害として捉えたもの。自閉症スペクトラム障害ASD(autism spectrum disorder)。
[補説]広汎性発達障害とほぼ同義に用いられることもあるが、DSM-5ではレット症候群小児期崩壊性障害を自閉スペクトラム症に含めていない。

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共同通信ニュース用語解説 「自閉スペクトラム症」の解説

自閉スペクトラム症(ASD)

発達障害の一つで、他人の気持ちを読み取るのが苦手だったり、特定の物事に強いこだわりがあったりといった特性が現れるとされる。人によって特性の濃淡や種類にグラデーションがあることから、近年は「連続体」を意味するスペクトラムを含んだASDの呼び方が、従来の自閉症より広がっている。4月2日の世界自閉症啓発デーは2007年の国連総会で定められた。日本では、各地の観光名所がシンボルカラー青色に照らされる。また、同8日までASD以外も含めた「発達障害啓発週間」としている。

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