臭汗症(読み)シュウカンショウ

デジタル大辞泉 「臭汗症」の意味・読み・例文・類語

しゅうかん‐しょう〔シウカンシヤウ〕【臭汗症】

わきの下、陰部、耳の穴などのアポクリン腺から悪臭のある汗を分泌する疾患。わきがなど。

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精選版 日本国語大辞典 「臭汗症」の意味・読み・例文・類語

しゅうかん‐しょうシウカンシャウ【臭汗症】

  1. 〘 名詞 〙 悪臭のある汗を分泌すること。汗の蒸散のしにくい場所細菌が繁殖し汗を分解してにおう場合、いわゆるわきがの刺激臭のある場合、および汗中に分泌される有臭性物質による場合の三種類がある。

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家庭医学館 「臭汗症」の解説

しゅうかんしょうえきしゅうしょうわきが【臭汗症(腋臭症/わきが) Osmidrosis】

[どんな病気か]
 汗(あせ)にいやなにおいがあるのを臭汗症といいます。腋窩(えきか)(わきの下)、外陰部、臍(へそ)の周囲、乳輪(にゅうりん)などにはアポクリン汗腺かんせん)がたくさんありますが、思春期ごろから、そこからの発汗がさかんになります。たくさん汗をかいてそのままにしていると、皮膚表面の細菌が汗を分解して特有の臭気を発生することがあります。とくにわきの下が不快な臭気を放つ場合を腋臭症(えきしゅうしょう)(わきが)といいます。
 予防は、汗のたまりやすい局所を常に清潔にすることです。風通しのよい衣服を選び、汗がたまりやすい部分はときどき拭(ふ)き取るようにします。また、毎日の入浴時には石けんでよく洗うようにします。制汗剤の外用もある程度効果があります。なお、にんにくなど、においの強い香辛料(こうしんりょう)は避けましょう。
[治療]
 以上のことを守っても、家族や親しい人からにおいを注意される場合は、皮膚科医を受診して相談しましょう。腋毛(えきもう)の生えた部分を汗腺ごと切除する手術などの方法があります。毛を1本1本電気分解し、アポクリン腺を破壊する方法もありますが、熟練を要し、医療保険が使えません。

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