舌鮃(読み)シタビラメ

デジタル大辞泉 「舌鮃」の意味・読み・例文・類語

した‐びらめ【舌×鮃/舌平目】

カレイ目ウシノシタ科海水魚アカシタビラメクロウシノシタ総称。体は長卵形で著しく扁平。目は小さく、両眼とも体の左側にある。砂泥底にすみ、南日本に多い。フライ・ムニエルなどに料理する。美味。 夏》
[類語]平目

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精選版 日本国語大辞典 「舌鮃」の意味・読み・例文・類語

した‐びらめ【舌鮃・舌平目】

  1. 〘 名詞 〙 ウシノシタ科に属する海産魚の俗称。食用になる。体色が赤いアカシタビラメと、体色が黒いクロウシノシタなどがある。体は扁平で目は左側にある。下あごでヒラメやカレイ類と一見して区別される。沿岸の砂泥底にすむ。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「した平目御乳母はふててくわぬ也」(出典:雑俳・柳多留‐四(1769))

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動植物名よみかた辞典 普及版 「舌鮃」の解説

舌鮃 (シタビラメ)

動物。カレイ目ウシノシタ亜目の魚類の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の舌鮃の言及

【ウシノシタ】より

…世界中の温・熱帯域の浅海底に分布するが,まれに淡水に生息する種もある。日本には,イヌノシタCynoglossus robustus,ゲンコC.interruptus,アカシタビラメC.joyneri(イラスト),クロウシノシタParaplagusia japonica,ササウシノシタHeteromycteris japonicus(イラスト)など二十数種がおり,体長はふつう20~30cmである。長楕円形の体で,体型が舌を思わせることからシタビラメ,ウマノシタ,ベロなどと各地で呼ばれる。…

※「舌鮃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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