船中日帳(読み)せんちゅうにっちょう

精選版 日本国語大辞典 「船中日帳」の意味・読み・例文・類語

せんちゅう‐にっちょう‥ニッチャウ【船中日帳】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、御城米積船の船頭に対して記録を義務づけた一種航海日記。御城米積船が往復の航海の途中日和待ちなどで寄港滞船したとき、その気象海況を記して寄港のやむを得なかったことの証明を浦役人からとり、大坂江戸などへ到着後、役所へ提出したもの。船中日記。
    1. [初出の実例]「船改相済候以後、御米積所手代役人之方迄、掛り之手代共より送状并船中日帳、壱艘限に船頭に相渡遣申候」(出典:竹橋余筆別集(1800)一一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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