船方(読み)フナカタ

精選版 日本国語大辞典 「船方」の意味・読み・例文・類語

ふな‐かた【船方】

  1. 〘 名詞 〙 船乗り。船頭・楫取知工(ちく)以下一般水主に至るまで、すべて船に乗ることを職業とする者。ふなて。ふなこ。
    1. [初出の実例]「船方があらい波の打てきて引てちっと残たをなごりと云ぞ」(出典:玉塵抄(1563)一四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の船方の言及

【船元】より

…江戸時代,網漁,釣漁で網,漁船等を提供した漁業経営者をいう。これに対し雇われて乗り組む漁民を網子,釣子,船方などと呼んだ。能登半島東岸(石川県)鳳至(ふげし)郡藤波のブリ台網漁の場合,総百姓持の2漁場を上下両網組が隔年交替で操業,各網組ではそれぞれ持高に応じて持株の割当てをうけた百姓が,持株にしたがって労力,資力を提供し,収益の配分をうけるしくみであった。…

※「船方」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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