船越八幡神社(読み)ふなこしはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「船越八幡神社」の解説

船越八幡神社
ふなこしはちまんじんじや

[現在地名]詫間町大浜

荘内しようない半島中央部北側の海岸近くに鎮座する。法人名は八幡神社。祭神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后。旧郷社。香田こうだ浦・大浜おおはま浦・生里なまり浦・はこ浦・つむ浦、いえの(現仁尾町)あわ島・志々しし島からなる庄内しようない六浦二島の総産土神であった。

社伝によれば神亀元年(七二四)の創祀という。宝暦一三年(一七六三)の当社百々手記録によると、神亀元年天下に奇異のこと多く、卜させたところ八幡大菩薩の社を南海に建てるべしと奏したので、当地に社殿造営させた。造営が完了したころ神客一〇体が楼船に乗り家浦の磯辺に着き、朝廷から宇佐八幡の尊体として社殿に祀れとの命をうけ祭祀した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android