色の現れ方(読み)いろのあらわれかた(その他表記)Erscheinungsweisen der Farben

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「色の現れ方」の意味・わかりやすい解説

色の現れ方
いろのあらわれかた
Erscheinungsweisen der Farben

日常場面での光や物の色の,われわれの体験に即した見え方,ないしは現象的な特性をさす。色は色相飽和度明度の3つの属性によって表わすことができるが,たとえそれらが同一であっても,色の現れ方は視空間との関連で,さまざまな特性を呈する。たとえば,空の青と本の表紙の青とでは,上述の3属性が等しくても,違った印象をわれわれに与える。 D.カッツは実験現象学的な立場から,色の現れ方を記述し,それらが表面色面色空間色,透明面色,鏡映色,光沢光輝灼熱などに分類されうることを明らかにした。 (→色の体系 , 色立体 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 体系

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む