飽和度(読み)ほうわど(その他表記)saturation; chroma

最新 地学事典 「飽和度」の解説

ほうわど
飽和度

saturation rate ,degree of saturation

(1)物理化学一般に用いられる飽和度は,溶媒Y中に溶解した物質Xの,任意の状態での飽和時の濃度Csに対する実際の濃度Crの比(Cr/Cs)で表される。飽和状態では,物質Xが固相または気相として液相Y平衡に共存する。ある固相と平衡にある溶液相または融液相の温度(融点)と液相の組成との関係を示す曲線は,液相線または溶解度曲線といわれ,その曲線は溶質-溶媒の組合せによって特徴的な曲線を示す。マグマの温度が鉱物Aの液相線以下で鉱物Aが晶出している場合,マグマは鉱物Aに飽和した状態という。逆に,まだ結晶作用が起こる温度に達していない状態は,不飽和な状態である。気相と液相との平衡関係についても同様で,H2Oなどの揮発性成分がマグマ中に溶存している状態から,圧力の低下などに伴って蒸気組成曲線に達し,気相となる場合がその例である。
(2)岩石学的に,火成岩の分類基準の一つとして提唱され,特定の造岩鉱物またはノルム鉱物の有無によって岩石の性質を特徴づける概念。アルミナ飽和度シリカ珪酸)飽和度がある。[藤林 紀枝]
(3)土は,固体・液体気体の三相からなっているが,液体と気体成分が占める部分間隙といい,その間隙中に占める液体成分の体積百分率を飽和度という。

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参照項目:アルミナ飽和度
参照項目:シリカ飽和度

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関連語 表色系 清水

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「飽和度」の意味・わかりやすい解説

飽和度
ほうわど
saturation; chroma

色の3属性の1つで,彩度とも呼ばれる。同一の色調の色でも,無色に近いものから色調の鮮かなものまで,さまざまな変化をもつが,この変化の度合いを飽和度という。マンセルの表色系においては,飽和度の段階はマンセルクロマと呼ばれ,無彩色軸から離れるに従って飽和度が高くなるが,その最大値は色調,明度により異なる。 (→色の現れ方 , 色相 )  

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