精選版 日本国語大辞典 「色好」の意味・読み・例文・類語
いろ‐ごのみ【色好】
〘名〙 (「いろこのみ」とも)
※竹取(9C末‐10C初)「色好みといはるるかぎり五人」
③ (①から転じて) 遊女などを買うこと。また、その遊女。
※大観本謡曲・祇王(室町末)「われら賤しくも、遊女の道を踏みそめし、心はかなき色好みの、家桜花しぼみ」
いろ‐よ・い【色好】
〘形口〙 いろよ・し 〘形ク〙
① 色が美しい。よい色合である。
② 容姿が美しい。〔文明本節用集(室町中)〕
※仮名草子・好色袖鑑(1682)上「おもひよらずも色よき人を見そめて」
③ こちらの望みにかなっている。都合のよい。好ましい。
※対髑髏(1890)〈幸田露伴〉三「成るべくは色よきお返事を玉はりたし」
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