色好(読み)いろごのみ

精選版 日本国語大辞典 「色好」の意味・読み・例文・類語

いろ‐ごのみ【色好】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「いろこのみ」とも )
  2. 好んで異性との交情にふけること。恋愛情事にまつわる情趣をよく解すること。また、その人。
    1. [初出の実例]「色好みといはるるかぎり五人」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  3. 実際的なことよりも風流、風雅方面関心や理解があること。また、その人。
    1. [初出の実例]「あだなる歌、はかなき事のみいでくれば、いろごのみの家に、埋れ木の、人知れぬ事となりて」(出典:古今和歌集(905‐914)仮名序)
  4. ( から転じて ) 遊女などを買うこと。また、その遊女。
    1. [初出の実例]「われら賤しくも、遊女の道を踏みそめし、心はかなき色好みの、家桜花しぼみ」(出典:大観本謡曲・祇王(室町末))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「色好」の読み・字形・画数・意味

【色好】しよくこう

美色

字通「色」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android