芥子・芥・辛子(読み)からし

精選版 日本国語大辞典 「芥子・芥・辛子」の意味・読み・例文・類語

からし【芥子・芥・辛子】

〘名〙
① (形容詞「からし」の終止形名詞化) =からしな(芥子菜)本草和名(918頃)〕
芥子菜種子芥子の実。また、それをすって粉にしたもの。黄色で辛味(からみ)が強い。水で練り、香辛料として用い、また芥子泥(かいしでい)を作って局所塗布し、引赤薬とする。民間で堕胎に用いた。俗説に、意地の悪いものが練ると辛味がつよくなるという。粉末がらし。かいし
正倉院文書‐東大寺写経所解案・天平二〇年(748)七月一〇日「芥子四斗直」
四河入海(17C前)一三「幸に我が西隣に調魚へきよい金虀のからしなんどがある程にぞ」

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