花房直三郎(読み)ハナブサ ナオサブロウ

20世紀日本人名事典 「花房直三郎」の解説

花房 直三郎
ハナブサ ナオサブロウ

明治・大正期の統計学者 内閣統計局長。



生年
安政4年11月3日(1857年)

没年
大正10(1921)年4月2日

出生地
備前国岡山(岡山県岡山市)

学位〔年〕
法学博士〔明治41年〕

経歴
明治元年藩主より抜擢されて東京に遊学し、和漢の学を修め、またホルツにドイツ語を学ぶ。12年東京外国語学校嘱託となり、15年から農商務省御用掛、太政官御用掛、公使館書記官、外務省参事官、枢密院書記官、内閣書記官歴任。30年内閣統計課長、31年初代統計局長となり、第1回国勢調査実施など政府統計の整備・発展に貢献した。大正2年アメリカ統計協会名誉会員。5年内閣統計局長を辞任後も、統計局顧問、臨時国勢調査局参与、国勢調査会評議会評議員、国勢院参与などを歴任した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学位

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「花房直三郎」の解説

花房直三郎 はなぶさ-なおさぶろう

1857-1921 明治-大正時代官僚,統計学者。
安政4年11月3日生まれ。花房端連(まさつら)の3男。花房義質(よしもと)の弟。農商務省,外務省などをへて,明治31年内閣統計局の初代局長となる。第1回国勢調査の準備,実施(大正9年)など,政府統計の確立につくした。大正10年4月2日死去。65歳。備前(岡山県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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