花柳寿応(読み)はなやぎ じゅおう

知恵蔵mini 「花柳寿応」の解説

花柳寿応

日本舞踊家。1931年3月22日、東京都生まれ。本名は花柳寛(ひろし)。1849年に初代花柳芳次郎(よしじろう、後の初代花柳寿輔・じゅすけ)によって創立された花柳流の元家元。1967年に父の名を継いで五世花柳芳次郎となる。2007年には花柳流三世家元の死去を受けて四世家元・寿輔を襲名古典継承のみならず、創作舞踊や宝塚歌劇団への振り付けなども旺盛に行い、日本舞踊の普及と発展に努めた。16年に孫の六世花柳芳次郎が五世寿輔を襲名し家元になると、自身は二世寿応を名乗り、後見人を務めた。20年9月26日に89歳で死去。

(2020-10-1)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の花柳寿応の言及

【花柳流】より

…日本舞踊の流派。流祖は初世花柳寿輔(じゆすけ)。寿輔は4世西川扇蔵の門弟として西川芳次郎を名のったが,4世扇蔵の没後,西川流から独立して,1849年(嘉永2)花柳芳次郎と改名,花柳流を創立した。初世は振付の才能に恵まれ,幕末から明治の劇壇で名振付師として活躍したが,9世市川団十郎と不和が生じ,劇壇から遠ざかり,1903年没した。実子の花柳芳三郎は6世尾上菊五郎の門弟として俳優修業を志したが,18年門弟たちに望まれ,2世寿輔を襲名した。…

※「花柳寿応」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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