花降銀(読み)はなふりぎん

精選版 日本国語大辞典 「花降銀」の意味・読み・例文・類語

はなふり‐ぎん【花降銀】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 純良な銀のことをいう。精錬過程で純良なものは熱を奪われる瞬間表面が盛りあがり、花が開いたような特殊現象を呈するところからいう。
  3. 室町時代末、諸大名が私造した銀貨。また一説に、金沢藩の藩主前田利長の時に同藩で鋳造した銀貨。銀の面に星形が連なり、面(おもて)に「花降」の二字がある。十両・一両・百目などがある。
  4. 二十五銭銀貨の俗称。
    1. [初出の実例]「祝儀の花降銀(ハナフリギン)(二十五銭銀貨)や、時に小判が、紙包みのまま無造作に長火鉢抽斗に溜り」(出典唐人お吉(1928)〈十一谷義三郎〉四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む