精選版 日本国語大辞典 「花降銀」の意味・読み・例文・類語 はなふり‐ぎん【花降銀】 〘 名詞 〙① 純良な銀のことをいう。精錬過程で純良なものは熱を奪われる瞬間、表面が盛りあがり、花が開いたような特殊現象を呈するところからいう。② 室町時代末、諸大名が私造した銀貨。また一説に、金沢藩の藩主前田利長の時に同藩で鋳造した銀貨。銀の面に星形が連なり、面(おもて)に「花降」の二字がある。十両・一両・百目などがある。③ 二十五銭銀貨の俗称。[初出の実例]「祝儀の花降銀(ハナフリギン)(二十五銭銀貨)や、時に小判が、紙包みのまま無造作に長火鉢の抽斗に溜り」(出典:唐人お吉(1928)〈十一谷義三郎〉四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例