朝日日本歴史人物事典 「若桜部五百瀬」の解説
若桜部五百瀬
生年:生年不詳
壬申の乱(672)で活躍した大海人皇子(のちの天武天皇)の舎人。稚桜部とも書き,姓は臣,天武14(685)年11月の改姓で朝臣。天武1(672)年6月,皇子が吉野(奈良県吉野町)から東国に向かったときに皇子に従った二十数名の舎人のひとり。土師馬手と共に東山道の軍を発するために派遣された。死没時,直大壱を贈られ,大宝1(701)年7月,功封80戸のうち4分の1を子に伝えることを許された。<参考文献>直木孝次郎『壬申の乱』
(狩野久)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報