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范寛 はんかんFan Kuan

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

范寛
はんかん
Fan Kuan

中国,北宋初期の画家。華原 (陝西省耀県) の人。名は中正,字は仲立,寛はその性格が温厚で度量が大きかったため,人々がそう呼んだ通称ともいわれる。初め李成の画法を学んだが,のちに荊浩を師としたといわれ,自然の真景を描写することを主眼とした。

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世界大百科事典 第2版の解説

はんかん【范寛 Fàn Kuān】

中国,北宋初期の山水画家。生没年不詳。本名は中正,字は中立。華原(陝西省耀県)の人。天聖年間(1023‐31)になお在世した。当時〈真〉と呼ばれた写実に最も留意し,山林に分け入って自然を徹底的に観察した。その結果,高遠形式,雨点皴,山頂の灌木林などを特徴とする山水画を創出,巨大な峰巒(ほうらん)が威圧感をもって迫る感じは,ともに北宋を代表する李成の平遠山水と対照的。《渓山行旅図》(台北故宮博物院)は現存唯一の真跡。

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世界大百科事典内の范寛の言及

【山水画】より

…この数十年ほどの間に確立した南北の対立と総合の図式,空間構成を重視する華北山水画と造形素材それ自体の効果もあわせて追究する江南山水画の対立と総合の図式が,以後の中国山水画史の展開を規定する基本的な枠組みとなる。 ただ,北宋時代は唐代と同様,華北山水画が主流をなした時代であり,李成に学んだ范寛,郭熙らが出て三遠法を駆使した精緻な空間表現を達成し,江南山水画を圧倒した。江南山水画が再評価されるようになるのは北宋も後期以後,紙や墨などの素材のもつ滲みなどの効果に鋭い感受性を示した米芾(べいふつ)・米友仁父子によってであるが,華北山水画と江南山水画のこういった再対立・再総合の機運は十分熟さないまま,南宋と金とが中国を二分して形づくられる,山水画における南北の複雑な対立状況が出現する。…

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