茶巾は茶道の点茶のときに茶碗(ちゃわん)をふくために用いる袱紗(ふくさ)をいうが、茶巾絞りは、布や紙でいも、ユリなどを包んで絞り、その跡が上部に現れたものをいう。和菓子にもその形のものがある。『日本料理法大全』(1898)には、「茶巾玉子の仕方 是(これ)も煮ぬきをあつきうちに一重紙につつみ上を布にてつつみ、きっとねじりて少し押し付けて茶巾餅(もち)の如(ごと)くになるべし」とか、「茶巾つつみ ほし米餅にして丸くちひさくひろめ、中へあんを包み、茶巾にて物をつつむなりに作り、上下より少しやき申候」とある。茶巾ずしは、もともとは茶巾絞りの形態の一種のちらしずしであった。いま一般に茶巾ずしといっているのは、ちらしずしを薄焼き卵で包んだものが多く、茶巾絞りの形態のものは少ないようだが、業者はそれぞれ好みの形態をとっている。
[多田鉄之助]
地表近くで見られる蜃気楼(しんきろう)現象の一種。晩春から夏にかけて、よく晴れた日に熱せられた道路のアスファルト面を遠くから視線を低くして見ると、水たまりがあるように見えることがある。これは地面付近の...