デジタル大辞泉 「茶巾」の意味・読み・例文・類語 ちゃ‐きん【茶巾】 1 茶道で、茶碗をふく麻の布。点前てまえのときは茶碗の中に仕組む。2 「茶巾絞り」「茶巾鮨」などの略。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「茶巾」の意味・読み・例文・類語 ちゃ‐きん【茶巾】 〘 名詞 〙① 茶器をぬぐう布。〔韓翃‐尋胡処士不遇詩〕② 茶の湯で、茶碗をぬぐう麻布。かつては朝鮮照布(てりふ)を最上とし、次に近江上布を用いたが、今は主に奈良晒布を用いる。[初出の実例]「木綿細襦茶巾。紫竹茶筅」(出典:異制庭訓往来(14C中))③ 「ちゃきんしぼり(茶巾絞)」の略。[初出の実例]「右鳥合は其時々のもの見合、茶(チャ)きんにして宜し」(出典:万宝料理秘密箱(1785)一)④ 「ちゃきんもち(茶巾餠)」の略。[初出の実例]「道頓堀で喰ふ伏見やの茶巾(ちゃキン)より味ひまさるべし」(出典:洒落本・浪花花街今今八卦(1784)鶴菱卦)⑤ 「ちゃきんずし(茶巾鮨)」の略。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
献辞辞典 「茶巾」の解説 茶巾 茶の湯で茶碗をふく布巾のことで、僅かですが茶巾でも購入される 足しにでもして下さいという意味合いがあり、お茶会に招待頂いた招待先の亭主などに対して 贈る謝礼の表書きの献辞(上書き)に用いられます。お茶会に掛かる費用の一部を負担しあうと の相互扶助の意味合いも込められています。 出典 (株)ササガワ献辞辞典について 情報