20世紀日本人名事典 「草光信成」の解説
草光 信成
クサミツ ノブシゲ
大正・昭和期の洋画家 京都市立美術専門学校講師。
- 生年
- 明治25(1892)年4月5日
- 没年
- 昭和45(1970)年12月21日
- 出生地
- 島根県出雲市
- 学歴〔年〕
- 東京美術学校西洋画科〔大正5年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 帝展特選(第8回)〔昭和2年〕「四人の子等」,帝展特選(第9回)〔昭和3年〕「立像」,帝展特選(第11回)〔昭和5年〕「前庭」
- 経歴
- 和田三造に師事し、大正11年第4回帝展に「簾の影」を出品して初入選を果たす。12年より松江高等学校で図画科を教えた。その傍らで画業を研鑽し、昭和2年の「四人の子等」、昭和3年の「立像」で二年連続して帝展特選を受賞。さらに5年の第11回帝展に出品した「前庭」でも特選を受けた。13年には従軍画家として中国に赴任。20年から23年まで松江に疎開し、農業を営むが、その間にも21年に島根洋画会の結成に参加。24年には京都市美術専門学校講師となるが、間もなく上京して日展を中心に創作活動を続けた。30年新世紀美術会の創立に参画し、その委員を務めた。フォービズムの影響による強い色彩を用いた作風で知られ、人物画から静物・風景画まで幅広く制作した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報