新撰 芸能人物事典 明治~平成 「荒井注」の解説
荒井 注
アライ チュウ
- 職業
- コメディアン 俳優
- 資格
- 1級小型船舶操縦士
- 本名
- 荒井 安雄
- グループ名
- 旧グループ名=ドリフターズ
- 生年月日
- 昭和3年 7月30日
- 出生地
- 東京
- 学歴
- 二松学舎大学文学部国文科〔昭和33年〕卒
- 経歴
- 脚本家を夢見ていたが、ハワイアン・バンドに入り、数々のバンドを経て、昭和39年ザ・ドリフターズに加入、キーボードを担当。41年ビートルズ来日時には前座をつとめた。テレビ「ホイホイ・ミュージック・スクール」で楽器を使ったギャグを披露し、コミックバンドとして注目を集め、42年「ザ・ドリフターズ・ドン」に出演。44年から公開バラエティー番組「8時だヨ!全員集合」をスタート。大がかりな舞台装置を使ったテンポのよい爆笑コントで子どもたちから絶大な人気を誇り、番組の中から「オイッス!」「だめだこりゃ」「ちょっとだけよ」「カラスの勝手でしょ」といった流行ギャグや「いい湯だな」「ドリフのズンドコ節」などのヒット曲を生み出した。PTAから“俗悪番組”とされ非難も浴びたが、最高視聴率50.5%、13年連続平均視聴率30%以上という大記録をうち立て、“お化け番組”と呼ばれた。ドリフ一家の長男格で、「なんだバカヤロー」「文句あっか」「ジス・イズ・ア・ペン」などのギャグや、ふてくされた子どものキャラクターで人気を集めたが、49年体力的について行けなくなったと休業宣言をし、そのままグループを離れた。以後、単独でバラエティー番組のほか、テレビドラマ「時間ですよ・昭和元年」「ムー一族」「江戸川乱歩シリーズ」などに出演。映画「探偵物語」「火宅の人」「波光きらめく果て」などにも脇役として活躍。平成11年末にはフジカラーのCMでドリフのメンバーとともに七福神を演じ話題になった。釣りが趣味で、東京から伊東市に移住した。
- 没年月日
- 平成12年 2月9日 (2000年)
- 伝記
- テレビの黄金時代新ライバル物語〈第1巻〉―闘いが生む現代の伝説男の引き際志村けん―わたしはあきらめない談志百選8時だョ!全員集合伝説 小林 信彦 著産経新聞特集部 編黒井 克行 著NHK「わたしはあきらめない」制作班,KTC中央出版 編立川 談志 著,山藤 章二 画居作 昌果 著(発行元 文芸春秋柏書房新潮社KTC中央出版講談社双葉社 ’05’04’04’03’00’99発行)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報