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前座 ぜんざ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

前座
ぜんざ

落語,講談,浪花節など,寄席で最初に出演する者。転じて落語家講釈師,浪曲師の登竜門にあたる地位をさす。出番以外は楽屋内の雑用,高座の進行,お囃子の手伝いなども行う。 (→真打ち )  

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デジタル大辞泉の解説

ぜん‐ざ【前座】

落語・講談などで、前半または本題に入る前の部分。

㋐説教・講談・落語などの興行で、はじめのほう、または正規の番組の前に出演すること。また、その人。「前座を務める」⇔後座(ござ)
㋑主となる興行・出演者の前に行われる、添え物の興行・出演者。「ボクシングの前座試合」
落語家の格付けで最下位の者。→真打(しんうち)二つ目

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大辞林 第三版の解説

ぜんざ【前座】

講釈師や落語家の階級で、最初になるもの。寄席などの興行で、正式の番組の前に演じたり、楽屋で立ち働いたりする。説教僧の前座まえざより出た語。
主な出演者の前に出て、舞台をつとめる者。 「大物歌手の-をつとめる」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

前座
ぜんざ

落語家の最初の階級。前座、二つ目、真打(しんうち)としだいに昇進する。仏教界の説教における「前座(まえざ)」からきた用語。「見習い前座」と「本前座」(このうち古顔を「立(た)て前座」という)とがあり、厳しい修業が続く。「見習い前座」を経て楽屋入りするようになると、開演30分前に出勤し、終演後も後かたづけをする。鳴物(なりもの)を習い、真打の手伝いや、「高座がえし」という座ぶとん返し、演題や出演者の名札のメクリ返しの仕事に従事する。楽屋の進行係もつかさどる。この仕事をしながら咄(はなし)の稽古(けいこ)を続け、二つ目への昇進を待つ。[関山和夫]

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世界大百科事典内の前座の言及

【講談】より

…当初の大道での辻講釈ではなく,講釈場における話芸としての講釈の完成とともに幾多の名人が出現した。森川馬谷(ばこく)は読み物を初・中・後の3席に分け,修羅場(軍談),評定物(お家騒動物),世話物と区別し,前座を使った。これが,のちの前座・中座読(なかざよみ)・後座読(ござよみ)(真打ち)の順位の基となった。…

【真打】より

…この語は,天保(1830‐44)ごろから使用されるようになった。現在は,前座,二つ目,真打と昇進するが,大正時代までは,二つ目の古参で真打目前の者を三つ目,準真打と称した。真打は,落語家などにとっての最高位にあたるが,昭和50年代に入り,東京落語界では,大量の真打を昇進させる現象がつづき,それが落語界内部でも問題となった。…

【寄席】より

…寄席には昼席(ひるせき)と夜席(よるせき)があり,出演者名と日を記した行灯をかけ,下足番が呼びこみをしていた。噺家が扇子と手ぬぐいで落語を演ずる形式も,前座(ぜんざ)制も,中入りに前座がくじを売る習慣も天保初期には完成されていた。寄席の経営者は〈席亭(せきてい)〉と呼ばれた。…

※「前座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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