荒亡(読み)コウボウ

デジタル大辞泉 「荒亡」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぼう〔クワウバウ〕【荒亡】

《「孟子」梁恵王下から》酒色などの楽しみにおぼれて、すさんだ生活をすること。
「公然花柳界に―して」〈逍遥当世書生気質

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精選版 日本国語大辞典 「荒亡」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぼうクヮウバウ【荒亡・荒茫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ ) 荒れはてること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「当寺〈略〉乱世火災等の変数度なれば漸荒亡(クウバウ)して」(出典地蔵菩薩霊験記(16C後)一四)
    2. 「荒茫たる元の原野とならんのみ」(出典:狐の裁判(1884)〈井上勤訳〉三)

こう‐ぼうクヮウバウ【荒亡・荒忙】

  1. 〘 名詞 〙 狩猟、酒色などにふけって志を失うこと。
    1. [初出の実例]「公然花柳界に荒忙(クヮウバウ)して」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一九)
    2. [その他の文献]〔孟子‐梁恵王・下〕

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普及版 字通 「荒亡」の読み・字形・画数・意味

【荒亡】こうぼう(くわうばう)

楽しみすさむ。〔孟子、梁恵王下〕侯の憂ひと爲る。~獸に從ひて厭(あ)く無き、之れをと謂ふ。酒を樂しみて厭く無き、之れをと謂ふ。

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