莫大小(読み)メリヤス(その他表記)〈スペイン〉medias/〈ポルトガル〉meias

デジタル大辞泉 「莫大小」の意味・読み・例文・類語

メリヤス(〈スペイン〉medias/〈ポルトガル〉meias)

靴下の意》編み物用機械によって編んだ布地織物が縦・横2本の直線の糸でつくられるのに対し、メリヤス1本の糸による編み輪のからみ合いでつくられる。
[補説]「莫大小」「目利安」とも書く。

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精選版 日本国語大辞典 「莫大小」の意味・読み・例文・類語

メリヤス【莫大小・目利安】

  1. 〘 名詞 〙 ( [スペイン語] medias [ポルトガル語] meias 靴下の意。「莫大小」は「大小莫(な)し」の意で伸縮自在であるところからの当て字 )
  2. 一本または数本の糸で輪奈(わな)をつくり、その輪奈に次の輪奈を入れ、それを繰り返して布状に編んだもの。伸縮性・柔軟性に富み、手袋、靴下、肌着股引などに用いられる。編目をつづる方向によって緯メリヤス経メリヤスに大別される。日本には延宝~元祿年間(一六七三‐一七〇四)頃伝来した。メリヤス織。
    1. [初出の実例]「目璃耶子(メリヤス)をはいて蛤蜊踏れたり 吸物またいで利屈な客ぶり」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第一九)
    2. 「旅捍〈太比由古天〉〈略〉近頃自中華来旅捍以木綿縐糸織為之縮伸任意不肥痩呼曰女利夜須」(出典:和漢三才図会(1712)二一)
  3. ( が伸縮自在なところから ) 相手次第でどのようにでもなる人をいう俗語。〔東京語辞典(1917)〕
    1. [初出の実例]「複雑に引き延ばして、くどくどしく書いたり、複雑した返事をチョッピリと片附けたり、余程メリヤスのお心得がなければ勤まらない仕事」(出典:漫談集(1929)笑かす話〈大辻司郎〉)

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