朝日日本歴史人物事典 「菅政友」の解説
菅政友
生年:文政7.1.14(1824.2.13)
水戸藩士。明治時代の歴史家。水戸に生まれる。郷校の館守(事務長)を経験して,安政5(1858)年彰考館に入り『大日本史』の編纂に従事する。明治6(1873)年石上神宮大宮司に転じ,古伝にいう神地から七枝刀や古玉を発掘して,考古学に貢献した。10年から修史館第2局乙科に属して,重野安繹を領袖にする考証史学の興起に参加した。考証に優れ『日本書紀』の紀年と長慶天皇の即位を否定して,水戸藩の史家と対立した。<著作>『菅政友全集』<参考文献>清水正健『増補・水戸の文籍』,瀬谷義彦『水戸藩郷校の史的研究』
(秋元信英)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報