菅生遺跡(読み)すごういせき

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

菅生遺跡
すごういせき

千葉県木更津(きさらづ)市大字菅生より、現在の小櫃川(おびつがわ)河床を経て、大字大寺(おおてら)に至る古代水路を中心とした集落遺跡。1937年(昭和12)より73年の間、第一次より第三次まで延べ9回にわたる発掘調査が行われた。現地は下層に弥生(やよい)中~後期、中層に古墳時代後期、上層に奈良・平安時代の遺構・遺物を出土している。弥生中期の第2号住居跡では多くの完形土器とともに、関東には珍しい太形蛤刃状(ふとがたはまぐりばじょう)石器2のほか、柱状抉入(ちゅうじょうえぐりいり)石器5、鉄斧(てっぷ)2を出土した。遺跡の中心をなす中層では、土師器(はじき)や須恵器(すえき)とともに大量の木製容器や坐臥(ざが)具、装身具、紡績具、機織(はたおり)具、祭器具、農具、建築材などを出土し、古墳時代の民衆生活を知る有力な手掛りとなった。[乙益重隆]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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