山川 日本史小辞典 改訂新版 「菊多剗」の解説
菊多剗
きくたのせき
菊多関とも。陸奥国に設置された関。835年(承和2)12月の太政官符によると,設置からこのときまで400年余をへていたと伝えるが,確実な設置時期は不明。その後,菊多関の名は史料から消え,かわって勿来(なこそ)関が登場する。通常,両者は同一視されるが,根拠は明らかでない。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報