菖蒲山村(読み)しようぶやまむら

日本歴史地名大系 「菖蒲山村」の解説

菖蒲山村
しようぶやまむら

[現在地名]赤坂町多賀たが

出屋いでや村東方の山上にある。中世の菖蒲山寺(西光寺)領を中心に成立した村。慶長一〇年(一六〇五)の備前国高物成帳(備陽記)軽部かるべ庄に村名がみえる。「吉備温故秘録」は笹原ささはら庄の村とする。寛永備前国絵図に菖蒲谷とみえ高二一石余。貞享元年(一六八四)の赤坂郡高目録(池田家文庫)には菖蒲谷村と記され、慶長九年検地があり、高二三石余。貞享元年の荒などを引いた残高は二九石余。


菖蒲山村
しようぶやまむら

[現在地名]富士町大字関屋せきや字菖蒲

佐賀郡山内さんない郷の菖蒲山村は下関屋山村の西にある集落標高約三六〇メートル。文化一四年(一八一七)の郷村帳によれば井手ノ口・長坂・谷・森ノ木の地名がある。神代くましろ氏が山内を支配していた戦国末期に菖蒲遠江守なる人物がいたと「九州治乱記」にある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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