菫細辛(読み)スミレサイシン

デジタル大辞泉 「菫細辛」の意味・読み・例文・類語

すみれ‐さいしん【×菫細辛】

スミレ科多年草。北海道南部と本州日本海側の多雪地方の林下に生える。雪解けころ群がって芽を出し、葉の広がる前に淡紫色の花を咲かせる。葉は心臓形で、ウスバサイシンに似るのでこの名がある。

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精選版 日本国語大辞典 「菫細辛」の意味・読み・例文・類語

すみれ‐さいしん【菫細辛】

  1. 〘 名詞 〙 スミレ科の多年草。北海道南部、近畿以東の本州の日本海側の山地の林下に生える。地中には太く横臥した地下茎がある。高さ一〇センチメートルぐらいで、茎の基部には古い托葉が鱗片状に残っている。葉は長柄をもち根生し、花に遅れて伸び、花期には葉の両縁が表面に巻き込んでいる。成葉は心円形で先はとがり、縁に鈍鋸歯(きょし)があり葉質は薄い。托葉は披針形、褐色膜質で葉柄から離れる。晩春、花茎の頂に淡紫色の花を開く。花は大きく花弁は長さ一五~二〇ミリメートル。唇弁には紫色のすじがあり、距は袋状で短く大きい。さいしんすみれ。〔物品識名(1809)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「菫細辛」の解説

菫細辛 (スミレサイシン)

学名Viola vaginata
植物。スミレ科の無茎性多年草,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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